大阪府衛生害虫検索システム

虫名
タバコシバンムシ
説明

体長1.7〜3.1mm。黄赤褐色で黄色の細毛が密生し、やや光沢がある。鞘翅には明瞭な点刻列や条溝はない。触角は鋸状。ジンサンシバンムシよりも丸みがあり、触角の形状で区別できる。
成熟幼虫は3.5〜4mm。コガネムシ型で、乳白色、軟毛に覆われる。頭部は褐色。4つの淡褐色斑がある。
年2〜3回発生し、春・秋に見られるが、冬期にも見られる。成・幼虫ともに越冬する。成虫は食害せずに産卵し、10〜25日生存する。卵は6〜12日でふ化し、条件によって幅があるが30〜45日で蛹化、4〜5日で羽化する。越冬個体では200日前後を要する。
素麺などの乾燥麺類や干シイタケなどの乾燥食品から畳の芯藁まで、広範囲に食害する。
集合住宅の畳から発生することが多く、本種に寄生するシバンムシアリガタバチの刺咬被害の原因となる。


【甲虫の幼虫】
潜り込んで生活しているものは薄色で細毛を疎らに装うものが多い。タマムシ型、コガネムシ型、ゾウムシ型などに分けることができる。コガネムシ型は頭部が大きく胸脚があり、【C】の字型である(タマムシ型は棒状)。ゾウムシ型は頭部が小さく脚がなく(肉肢となっている)、ウジムシ型で、ガの幼虫と間違いやすい。

ひとつ前の画面に戻る