最新手法のIPMって何?
『最新手法の IPM って何?』
IPMとは、Integrated Pest Managementの略で、日本では総合防除と呼ばれています。 IPMはアメリカの農業分野で発達したもので、「あらゆる適切な技術をお互いが矛盾しない形で利用し、経済的被害を生じるレベル以下に害虫の個体群を減少させ、かつ、そのレベルを維持するための害虫個体群管理システムである」と定義されています。 そして人間の生活環境で行うネズミ・衛生害虫の対策においても、このIPMの基本理念が大きく取り入れられています。すなわち、人、動物、環境への影響をできるだけ軽減し、それぞれの状況に見合った最も良い方法、あるいは、いくつかの方法を組み合わせて有害生物の防除を行います。

大まかなポイントは次の通りです。
 ・発生防止対策を重点的に行う
 ・十分な調査をおこなう(モニタリング、事前調査、事後調査)
 ・情況に適した方法を組み合わせる
 ・リスクのある薬剤はできるだけ減らす
 ・評価・効果判定を行う
 ・維持管理基準を設定する
 ・記録の保存

現在、PCO業界ではさまざまな場所や環境で、このようなIPMの手法が取り入れられ、実践されています。